美術鑑賞の楽しみをスレイヤーズとビートルズで説明してみる Akari

美術鑑賞の楽しみをスレイヤーズとビートルズで説明してみる

美術鑑賞が好きで、よく美術展に行きます。

ということを言うと、「美術作品の何が楽しいの?」とよく聞かれるのですが、そんな時はスレイヤーズビートルズを例に出して説明します。
※ここで説明に出すのは、「ある時代にあるジャンルで一世を風靡したもの」なら何でもいいんですが、私は自分の経験からこの2つを選んでいます。

この説明をすると、大体の人が「私が美術作品の何に楽しみを見出しているのか」を理解してくれるみたい。
そして、極たまに「そういう楽しみ方もいいね」と興味を持ってくれる人がいるので、そんな人が増えたらいいなあということで記事にしてみました。


ちなみにスレイヤーズをリアルタイムで読んでいて大好きだった、という人にしか通じないかもしれない…。
スレイヤーズがよくわからない人は、「自分が好きだったある時代にあるジャンルで一世を風靡したもの」に置き換えてもらうと分かりやすいかも。ならないかも…。

スレイヤーズとは

ライトノベル界に革命を起こしたといっても過言ではない作品です。
私も学生の頃に読んで、はまりにはまりました。

ちなみに原作原理主義者ですので、アニメの話は振られてもわかりません。

私の中ではこの表紙のイメージ。
しかし、そろそろ1巻発行から30年になるんですね…恐ろしい。

新装版もでています。とはいっても、もう10年近く前ですね。
カバーだけ変えたのかなと思ったのですが中身も少し修正されているようです。

スレイヤーズがライトノベル界に与えた衝撃

スレイヤーズの特徴は、決して善人ではない型破りの主人公や、系統立てて説明できる世界観、一人称の読みやすさ、そして自由で面白い文章表現などなど、あげたらキリがありません

当時の小説というと、ライトノベルに分類される作品ですら文学作品というイメージが持つようなどこか真面目な作品が多かったと思います。
そんな中、まるでマンガやゲームのような(というと怒られるかもしれませんが)軽い読み方のできる作品は本当に衝撃でした。

当時かなり異端扱いされたようで、1巻のあとがきに編集サイドの解説が載っていて「今後似たような作品は受賞させない」というような内容が書かれていました。
だいぶ前に全巻処分してしまったので、詳しくは思い出せないのですが…。

しかし、結局その編集者の言葉むなしく、スレイヤーズの影響を受けた作品はその後大量に発表されることになります。だって面白いもんねえ。

今の時代におけるスレイヤーズ

ある日Web上で衝撃的な話を読みました。
※かなり前のことなので、どこかのブログだったのか2chのまとめだったのかはっきり覚えてないんですよね…。なので内容もちょっとあやふやです。

その人は後輩君(だったと思う)にスレイヤーズを勧めました。
そして、後輩君の読み終わった後の感想が「何が面白いのかわからない。こういうラノベなんていっぱいあるじゃないですか」だったそうです。

逆ーーー!!!
スレイヤーズがあったから、今こういうラノベがいっぱいあるんだよ!!!

…と思わず突っ込んだのですが、ここでふと思いついたのがビートルズでした。
(ちなみにその元のブログかまとめでもやっぱり同じ突っ込みをしていたはず)

ビートルズ

ビートルズ。
おそらく誰もが知っているロックバンドです。

彼らは世界的にブームを巻き起こしたすごい人たちで、その音楽もすごい
…とはよく聞いていました。
私の親もビートルズが大好きで、何かと「ビートルズはすごかったんだよ」という話を聞いた記憶があります。

どのCDが代表作と言えるのかわからなかったので、とりあえず見たことのある横断歩道のCDを。
Amazonのカスタマーレビュー数が桁違いです。

私にとってのビートルズ

そんなわけで、ビートルズって何かと特集されたりしますよね。

でも、私が彼らの曲を聞いた感想は、いつも「古臭くないのはすごいけど、よくある曲だなあ」でした。

…そうなんですよ。
後輩君と言ってることが完全に一致してるんですよ。

一世を風靡したが故の一般化

つまり、その当時斬新だったもの(私にとってのスレイヤーズ、親にとってのビートルズ)は一世を風靡しますが、後世に影響を与えまくるわけです。

そして、その影響を受けた大量の作品を見て・聞いて育った世代は、その大元になった作品の凄さや斬新さが全くわからなくなるのです。
だって、どの作品にも共通していて、ありふれているものなのだから。

その凄さを説明されても、当時の人と同じ衝撃は受けられないんです。
だって、それはもう彼らの中で当たり前になってしまっているのだから。

このことに気づいてもなお、私はビートルズのすごさは知識としてしか理解できません。
リアルタイムに衝撃を受けた人と、後から知識として理解した人との差は、決して埋まらないんです。

美術鑑賞の楽しみ

新しい価値観や考え方の創造と影響を知って想像する楽しみ

スレイヤーズとビートルズを通して価値観のジェネレーションギャップに気づいてから、どの分野でも、後世に名を遺す理由の一つとして「その当時なかった価値観や考え方を創造したこと」があると考えるようになりました。

つまり、後世に遺されている作品には、「その当時にはなかった新しい価値観や考え方」の要素が組み込まれているものがあるのです。

新しい価値観や考え方は、必要に迫られたり表現方法の限界に気づいて新しい方法を模索したり…そういった理由から生まれます。
私は「この作品を描いた画家は、一体どんな理由でその新しい価値観にたどり着いたのか」、そして「その新しい作品を見た当時の人はどんな衝撃を受けたのか」を知って、理解して、その時代に生きた人たちを想像するのが楽しいのです。

ちょっとだけその時代の人に近づける気がするんですね。
大好きな芸能人をテレビで見たり彼らの本を読んだりして、彼らを少しでも身近に感じようとするのと同じような感じかな。

西洋絵画が好きなのは、その時代に対する興味があるからですね。魔女とかね。
あと文学や音楽に行かなかったのは、単に絵画が好きだったからだと思います。

当時の人を理解するには相応の知識が必要

私は美術展に行くたびに「美術史を勉強しないとな~」と思います。

それは、当時の人が「何を知っていて」「何を知らなかったのか」を知らないと、当時の人がその絵を見たときに感じたことを理解できないし、なぜその絵が評価されているのかが分からないからです。
(解説パネルでこのあたりの内容が押さえられている美術展は本当に助かります)

ということで、やっと重い腰を上げて本を読み始めました。
面白く読んでいるので、そのうち感想をあげたいと思います。





長々と説明をしてみました。
もし最後までちゃんと読んでくれた方がいらっしゃったら、ありがとうございます。

この記事を読んで、ちょっとでも「こういう視点で見るのは面白そうだな~美術展に行ってみよう(orなんか面白そうな分野を探してみよう)」と思ってもらえたら本望です。
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